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2006年 08月 18日
海外版(アメリカ:リージョン1)のDVDを購入して第6シーズンまで見たのでその感想を、ネタバレも交えて語ろうかと思います。その前にDVDの仕様について一言だけ・・・。
シーズン5は英語字幕がちゃんとあるのにシーズン6にそれがないのはなぜ!!!???(フランス語とスペイン語の字幕はある(←いらないよこんなの)) これは本当に落胆しました。何せ英語の字幕ありでかろうじて話についていけるかどうかというところなのに、それらがなく声と映像だけで理解するのは殆ど不可能に近いからです。字幕ありでシーズン5の理解率が4,5割程度だとすると、シーズン6の理解率はおよそ1割程度ぐらいにまで落ち込みます。とりあえずシリーズ通して英語字幕だけはしっかりとつけてほしかったです・・・(切実 あとどうでもいいことではありますがシーズン5と6ではDVDの収納方法も若干違ってました。こちらもシーズン5のように6枚重ねる形で収納されている方が良かったです。 第5シーズン ゾーイ誘拐直後のバタバタから始まる第5シーズン。その件だけでも大変なのにさらにトルコの米軍基地が攻撃された事を受けて一時的に大統領の舵取りを任されたウォーケンはゾーイが死んだものとみなし、ゾーイの安全を心配するレオの進言を無視して報復攻撃を行う事を決定。それをバートレットに伝えるところで次回へと持ち越し。引き続きゾーイ捜索を急ぐ2話目でついに小屋の中の押入れに入れられていたゾーイを無事に保護する。しかしながらゾーイの誘拐事件がシャリーフ暗殺による報復と思い込むファーストレディと大統領の間に溝ができる。無事だったゾーイをマスコミも見舞うが、そのマスコミを見ただけで事件の事をフラッシュバックさせてしまい、後遺症が残っていると思われるゾーイ。バートレットは力になる事を約束するが同時に不在の副大統領候補探しも始めなければならない。トビー、ジョシュは共和党の新下院議長ジェフ・ハフリー(デス妻のブリー夫の人)や下院から上院議員になったロバート・ロイス(第3シーズン4話目で登場)から渡された候補者リストの中の人物を精査しようとする。その結果始めは気に留めてなかったロバート・ラッセル(あだ名はBingo! Bob)に白羽の矢が立ち、彼が正式に新副大統領になる。 他にも・・・ ・亡命を密かに打診してくる北朝鮮人ピアニスト ・エイミーはある法案を巡る議論で大統領の逆鱗に触れ、ホワイトハウスを去る事に ・ハリケーンの被害に遭った人たちを見舞う大統領 ・連邦最高裁判事が倒れ、後任探しを行う事になる ・保留になっている連邦予算の税率を巡ってハフリー下院議長と激論を交わし、結果ホワイトハウスが閉鎖される ・三人の娘たちを呼んでホワイトハウスでクリスマスを祝う ・サウジアラビアで暴動が起きる中、元大統領が亡くなり、その葬儀に向かう大統領と元大統領たち ・インド洋で核爆弾が爆発した事が分かり、その国を突き止めようとする ・ホインズ元副大統領が暴露本を書いている事が分かり、TV出演をこなすと同時にそれを止めさせようとするCJ ・大統領の娘エリーの研究プロジェクトが下院の共和党員たちに槍玉に挙げられてしまう ・報道官CJの仕事の一日を追う「Access」 ・大統領執務室前の部屋で危険物が探知され、ホワイトハウスが閉鎖される ・ドナ、アンディ、フィッツウォレスが、向かった先のガザで爆発に巻き込まれ、死傷者が出る ・その爆発に対する報復攻撃を迫られる大統領だが一般市民を犠牲にするかどうかで迷いが生じる ・野球の始球式に出る大統領、その一方でパレスチナとイスラエルのトップたちが招いてもいない招待に応じるという話に・・・ ・・・などなど。ガザのようにショックの大きい事件もありましたが基本的に題材は依然面白いものを取り扱っていると思いました。第5シーズンになって質が落ちたと言う話はよく耳にしていましたが、実際に見てもそれを感じるような事はあまりありませんでした。もっとも何を言ってるのか正確に分からなければ当然でしょうが。 ガザのエピソードは衝撃が大きすぎてショックを受けてはいるものの、一方でガザの様子を描いたセットはとても迫力がありました。冒頭で丘の上からサッカーボールを蹴る子供の描写なんかは大好きです。最近WaTやERでイラクエピソードを見てそのリアリティの無さぶりに失望していただけにやはりTWWだけは違うなぁ(思いっきり贔屓していますけどね)と感じた場面でした。 第6シーズン パレスチナとイスラエルのトップたちの訪米を公式に受けた大統領を、下院議長はTVに出て過ちを認めるべきだと非難するが、既に各国のトップたちが話し合う場としてキャンプ・デービッドが選ばれることになる。第6シーズンの最初の2話はこのキャンプ・デービッドが舞台になるのですがこのロケ地は木々の緑や川のせせらぎが聞こえてくるような自然の場面が多く、見ていて非常に癒される絵ばかりだったのが良かったです。・・・ですがそんな場面ばかりでもありませんでした。2話目のラストの森の中でただ一人いたレオが心臓発作で倒れるシーンは、第7シーズン途中で心臓発作で実際に亡くなったレオ役のジョン・スペンサー氏の事を彷彿とさせ、ただただ泣きました。正直これは本当に辛過ぎるシーンで見ていられないほどでした。倒れる様子だけならまだしもその時の苦しむ声が非常に痛々しかったのです。しかも大統領とシリーズ一番かと思われる大喧嘩をした直後だっただけに森で一人倒れるレオの孤独さがさらに哀愁を醸し出していて印象的でした。 そして病院に担ぎ込まれるレオに代わって首席補佐官を務める事になったのが何とCJ!その事を記者たちの前で告げた時、記者たちから万雷の拍手で祝福されたところはグッときました。やはり記者の皆から慕われているんですね~。で、報道官がいなくなった事で暫定的に報道官の役目を兼任(と言うほどでもないかも)することになったトビー(笑)ですが早速失言を繰り返して、早くも記者たちがCJのいる首席補佐官室にこぞって駆け込み、彼女に追い出される、なんていった面白い場面もありました。 それとは反対に首席補佐官になるそのCJがシチュエーションルームでハッチンソン国防長官にやり込められ、自室で挫折するその様子もとても印象深かったです。 そして4話目から登場するジミー・スミッツ演じるマット・サントス下院議員。この第6シーズンは彼と8話目から登場するアラン・アルダ演じるアーノルド・ヴィニックの二人がそれぞれ党の指名候補を勝ち取る戦いを繰り広げていく展開を主にして物語が進んでいきます。共和党の指名候補はヴィニックが3,4話で勝ち取りますが、民主党の指名候補はサントスの他にもボブ・ラッセル、ジョン・ホインズ、ペンシルベニア州知事のエリック・ベイカーらの候補がいてこの中から如何にしてサントスが勝ち抜いていくかをじっくりと描いています。 サントスのスタッフにはジョシュが、ラッセルのスタッフにはドナ、ウィル・ベイリーが、そしてヴィニックのスタッフにはあのブルーノ・ジアンネリがそれぞれつくことになります。 ラストではサントスが苦難を乗り越えて指名候補への切符(The Ticket)を勝ち取る様子が重厚に描かれていますが、同時に政府内部でも宇宙飛行士の軍事救出活動をリークした人間がホワイトハウス内部にいるという重大な問題も発生します。一体誰がリークしたのか?次のシーズンへ持ち込む謎はこれです。 ところでこのシーズンは次期大統領選を視野に入れた戦いを始めるためか、バートレットやCJらが全く出てこないエピソードも結構あります。本国ではそれが評価が低い原因の一つになっているような気もします。しかしやはり最初と最後のエピソードの力の入れようはこれまで同様でとても見応えがありました。 NHKでの今季の第5シーズンの放送が無いと知ってDVDを購入し、あまり理解がおぼつかない状態で見てみたのですがそれでもとても放送をストップするだけの理由が揃った酷い内容とは思えませんでした。他の理由があるのでしょうが一刻も早く再開して日本語でも楽しませてもらいたいものです。
by vicepresidentVP
| 2006-08-18 20:13
| The West Wing
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